こんな方におすすめ!
- ROG Xbox Ally XにおすすめのmicroSDを知りたい
- UHS-2の方が良さそうだけど高くて悩んでいる
- UHS-1の方が安いけど本当に大丈夫?

せっかくUHS-IIのスロットついているし使いたいけど高い!!

あまり変わらないならコスパ重視でUHS-Ⅰ選びたいところだよね。
こんにちは、ぺー(@pe_log_net)です。
ROG Xbox Ally X(ROG Ally シリーズ)はUHS-II規格のmicroSDカードスロットを搭載しており、高速なストレージ拡張が可能です。
しかし、UHS-II対応のmicroSDはUHS-Iの製品と比べて価格が2倍以上になることも珍しくありません。
「せっかくUHS-II対応なら高速なカードを買うべき?」「でも価格差を考えるとUHS-Iで十分では?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、実際にROG Xbox Ally Xで両規格のmicroSDを使い、ゲームのロード時間やデータ転送速度を比較しました。
それでは、具体的な検証結果を見ていきましょう!

そもそもUHS-IとかUHS-IIって何?他にも違いあるの?
検証に入る前に簡単にmicroSDの規格について確認してみましょう。
※わかりやすさを優先するため誤解の与える表現がありましたらすみません。
詳しくはプロの解説もあると思うのでそれらを参照してみてください。
UHS(転送規格)

表記 | 最大速度(理論値) |
UHS-I | 104MB/s |
UHS-II | 312MB/s |
データ転送速度が異なります。UHS-IIの方が読み書き速度が速いため、ゲームの保存、ロード時間に差が出てきます。microSDを選定する上で最も重要なポイントになります。
なお、UHS-Iには「SDR104(標準)」や「DDR200」といった動作モードが存在しており、中には理論値最大200MB/sを謳う製品もあります。
これ重要ポイントなので覚えておいてください。
これはカード本体や商品名に最大速度として記されていることが多いのでよく確認してみましょう。
V(ビデオクラス)

表記 | 最低保証速度 |
V30 | 30MB/s |
V60 | 60MB/s |
V90 | 90MB/s |
最低保証の転送速度です。
V60は4K動画、V90は8K動画向けの規格だと思っておくといいです。
動画を撮影・記録を安定させるために重要な項目というだけなのでROG Ally用に購入する場合は気にしなくても大丈夫です。
容量規格

表記 | 容量範囲 |
SD | 2GBまで |
SDHC | 4GB~32GB |
SDXC | 64GB~2TB |
容量規格表記も気にしなくて大丈夫です。
容量の数字(128MBとか1TB)を見ればOK。最近のmicroSDは「SDXC」規格なのでこれを選んでおけば間違いありません。
古い機種は「SDXC非対応」とかあるようですがROG Ally は全規格対応しているので問題なしです。
その他

〇の中に10って書いてあったり3がUの字で囲われているけどこれは気にしなくていいの・・?って話ですが気にしなくて大丈夫です。
古い表記方法で表しているのは最低保証速度です。
「V60」が最新の表記なのでここだけ見れば大丈夫な上に、ROG Allyではそもそも気にしなくていい項目です。
つまりよくわからなければUHS規格と容量とブランド名を見ればとりあえずOKです!
使用するmicroSD

今回は検証としてネクストレージのmicroSDを利用します。
UHS-IとUHS-IIをそれぞれ用意しました。
UHS-Iについては最大読み込み速度200MB/sに対応した製品を使用します。(DDR200)
UHS-IIは最大読み書き速度280MB/s、読み込み最大100MB/s表記のものを使用します。
これらを利用して、CrystalDiskMarkでの測定や、実際のゲーム立ち上げスピード、保存スピードなどを見ていきたいと思います。
ベンチマーク
まずはSDカードの読み書き速度をCrystalDiskMarkを使って測定します。
検証結果をしっかり見てほしいです。
UHS-Iの方が本来の規格以上の性能を発揮し、書き込み速度がUHS-IIを上回っているのがわかります。
UHS-IIの製品は商品説明の通りの速度になっています。


ROG Xbox Ally XはROG Allyシリーズで唯一DDR200モードの動作に対応しています。
つまりUHS-Iでも対応製品なら爆速です。
ちなみに上記と同一製品でもUHS-IのmicroSDではROG Ally Xでは100MB/sも出ません。
(UHS-IIはほぼ同じ)
これはROG Xbox Ally Xの大きな強みと言っていいと思います。
実速度検証
それでは、検証用として容量(7GB)が丁度良かったのでロックマンXのアニバーサリーコレクションを利用して読み書き時間を比較してみます。
ストップウォッチでの計測になるので若干のブレについてはご了承ください。
書き込み時間
ディレクトリを選択し、ゲームの保存が完了するまでの時間を計測しました。
・UHS-I(DDR200):2分42秒18
・UHS-II:3分51秒72
ベンチマークの結果通りUHS-Iの方が1分以上も早くダウンロードとインストールを完了しました。
ROG Xbox Ally Xで格安のUHS-IIを選ぶ理由は皆無ですね。
読み込み時間
ゲームを起動し、最初にゲーム画面が出力されるまでを計測。
・UHS-I(DDR200):8.97秒
・UHS-II:8.18秒
誤差レベルでUHS-IIの勝利ですが、相当ロードの頻度が高くないとあまり差が生まれなさそうですね・・・。
結論:最大速度200MB/sのUHS-Iを買え
ROG Xbox Ally Xの場合はDDR200に対応しているため、値段の安く読み書き200MB/sに対応したSDカードを買うのが最も良いです。
読み書き共に280MB/sに対応した高品質なmicroSDがあるならそれが比較対象になると思いますが、価格差がすごいと思うのであまりおすすめしません。
おすすめの容量は?
使い方やプレイするゲーム次第なので個人差があると思うので一概には言えませんが、一つの基準になるよう表を用意しました。
容量 | おすすめ度 | こんな人向け |
128GB | ★★★★☆ | 小・中規模中心・コスパ重視 |
256GB | ★★★★★ | 大型ゲームを少し遊ぶ人 |
512GB | ★★★☆☆ | 大型ゲームを多く格納する人 |
1TB | ★☆☆☆☆ | 積みゲ―しまくる人 |
Elden Ring(60GB)やCyberpunk 2077(70GB)を基準にした場合、それら数本と他は小規模ゲームを格納できる256GBが一番おすすめです。
次点でそもそもROG Xbox Ally Xのスペックを考えると中規模のゲームがメインになるはずなのでそれを数本持ち運べる128GBでも十分というケースも多い気がしています。
それ以上は積ゲ―が多いとか、ひたすらゲームをDLしまくってストレージを圧迫している人向けかなと個人的に思います。
元々内蔵ストレージも1TBあるので十分使い分けも可能です。
おすすめmicroSD
Nextorage 日本メーカー UHS-I マイクロSDカード


今回の検証で利用したmicroSDです。動作については検証通り動いてくれます。
DDR200に対応したROG Xbox Ally Xと相性抜群です。
ネクストレージは馴染みのないブランドですが日本メーカーです。
Amazonの評価レビューも高く、比較的安心できるブランドです。
そのほか、無印のROG Xbox AllyやROG Ally Xと言ったDDR200非対応の機種についてはUHS-IIも他社ブランドの製品と比較すると安めなのでなるべく安く済ませたい方におすすめ。
ProGrade Digital

プロのカメラマンやビデオグラファー向けの高品質な製品を提供するメーカーです。
信頼度も高くブランド(安心感重視)で選ぶならおすすめ。
ただしめちゃくちゃ高い。
SanDisk

こちらも有名メーカー。Swichとか使っている人はよく目にしたり既に使っている人も多いかもしれませんね。
保証期間も長くこちらも安心して利用できるブランドです。
コスパも良くバランスが良いです。
まとめ


ROG Xbox Ally Xに最適なmicroSD選びの参考になれば幸いです。
快適なゲームライフをお楽しみください!
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