こんな方におすすめ!
- ROG Xbox Allyの情報を探している
- ROG Xbox AllyかROG Allyどちらを購入するか悩んでいる
- 旧世代(ROG Ally X)との比較をしたい

ついに公式から新型ROG Allyの情報が発表されました!

新型と旧型どちらを購入すればいいか悩んでる人への参考になれば!
こんにちは、ぺー(@pe_log_net)です。
ついにROG Ally 2もといROG Xbox Allyとして新作の発表がなされました。
これまでハンドヘルドゲーミングPCとして高い人気を誇ってきたROG Allyシリーズですが、今回の新モデルはどんな進化を遂げているのでしょうか!

この記事では、ROG Ally XをメインPCとして所有している私が、旧世代のROG Allyと比較しながら、新作のスペックや変更点を詳しく確認していきます。
「今までのAllyとどう違うの?」「どちらを選ぶべき?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください!
ROG Ally とは?

ROG Allyとは、ASUSが展開するポータブル型ゲーミングPCシリーズです。
Windows 11を搭載し、パワフルなAMD製プロセッサと高リフレッシュレート液晶を備え、外出先でも本格的なPCゲームが楽しめるのが特長です。
コントローラー一体型の設計で、据え置き・携帯の両方のスタイルに対応しています。

誤解注意!ROG Xbox Allyは「Xbox互換機」ではない
「ROG Xbox Ally=Xboxの携帯型ゲーム機」と勘違いされがちですが、実際はそうではありません。
これはあくまで「ROG Ally」の新型モデルで、XboxのUIや専用ボタン、コントローラー風グリップなど“Xboxらしさ”をプラスしたWindowsゲーミングPC(ROG Ally)です。
Xbox専用ソフトを動かすことはできず、あくまでPC版とXbox版が存在する場合のみセーブデータを共有できる程度の互換性なのでご注意ください。
ROG BOX Allyのスペック
公式情報を元に現在発覚しているスペックをまとめます。
項目 | ROG Xbox Ally | ROG Xbox Ally X |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
CPU/APU | AMD Ryzen Z2 A (Zen2) | AMD Ryzen AI Z2 Extreme (Zen2 + RDNA3.5 + NPU) |
RAM | 16 GB LPDDR5X‑6400 | 24 GB LPDDR5X‑8000 |
ストレージ | 512 GB M.2 2280 SSD | 1 TB M.2 2280 SSD |
ディスプレイ | 7インチ FHD IPS、120 Hz、FreeSync Premium、500 ニト | 7インチ FHD IPS、120 Hz、FreeSync Premium、500 ニト |
バッテリー | 60 Wh | 80 Wh |
Wi‑Fi / Bluetooth | Wi‑Fi 6E (2×2), Bluetooth 5.4 | Wi‑Fi 6E (2×2), Bluetooth 5.4 |
重量 | 約670 g | 約715 g |
備考 | XboxフルスクリーンUI、コントローラー風グリップ | XboxフルスクリーンUI、コントローラー風グリップ、TB4対応、インパルストリガー採用 |
発売日 | 2025年ホリデーシーズン | 2025年ホリデーシーズン |
価格 | 現時点では未発表 | 現時点では未発表 |
ROG Xbox Allyシリーズは、標準モデルと上位モデル(Ally X)の2ラインナップ展開となっています。
発売時期は2025年のホリデーシーズン(クリスマス前後)を予定しており、価格は現状では未発表です。
どちらも7インチ・120Hzディスプレイや最新のWi-Fi 6Eに対応し、Windows 11を搭載していますが、上位モデルのAlly Xはより高性能なプロセッサとAI処理用NPU、24GBメモリや1TBストレージを搭載。
さらにThunderbolt 4対応USBポートや大容量バッテリー、インパルストリガーなど各部が大きく強化されています。
インパルストリガーは、Xboxコントローラーに搭載されている独自の振動機能です。
特に処理性能や拡張性、連続稼働時間を重視するユーザーにはAlly Xが最適です。
それでは、旧世代モデルからどのような点が進化したのか、「旧世代との大きな変更」として詳しく見ていきましょう。
旧ROG Allyとの大きな進化点
ここがポイント
- AMD Ryzen AI Z2シリーズを搭載
- グリップを中心にデザインが刷新
- XBOXボタンを搭載
- ROG Allyに最適化したWindows11
AMD Ryzen AI Z2シリーズを搭載

ROG Xbox Allyシリーズには、最新の「AMD Ryzen AI Z2」プロセッサが採用されています。
このチップは従来モデルと比べて処理性能が大幅に向上しているだけでなく、AI専用プロセッサ(NPU)も内蔵。
今後増えるAI活用アプリや省電力化など、未来を見据えた機能が強化されています。

上位モデルはバッテリー容量やRAM容量こそ据え置きですが、CPUの進化による効率アップでどれだけ体感が変わるのか、今後がとても気になるところです!
まるで画面付きXBOXコントローラー。グリップ力が向上

新モデルでは本体デザインが大きく刷新され、まさに「画面付きXboxコントローラー」のようなルックスに。

グリップ部分がより深く、滑りにくくなったことで、長時間のゲームプレイでもしっかりと快適に持つことができます。
操作感やフィット感がアップし、携帯ゲーム機としての完成度も高まっています。

見た目については賛否あるけど、グリップ力が向上して遊びやすくなるのはやっぱり嬉しいポイントです!
XBOXボタンを搭載

2025.06.11追記:Xboxボタンに関する情報に一部誤りがあったため訂正しました。
旧世代のROG Allyには搭載されていなかったXBOXボタンが搭載されています。


このボタンを押すことで、拡張されたゲームバーにアクセスでき、様々な項目に素早くアクセスすることが可能。
具体的には短押しで「Xbox Game Bar」が起動。
「Wi-FiやBluetoothなどのデバイス管理」「ASUSコマンドセンター」「Gaming Copilot」などにワンタッチアクセスできるようになります。
長押しで「アプリ・ゲーム切り替え画面」が軌道。
Alt+Tabのように起動しているアプリの切り替えがスムーズに行えます。
ROG Allyに最適化したWindows11

ROG Xbox AllyにはUMPC向けに最適化されたWindows11が搭載されます。
従来のROG Allyでは小さい画面にこれまでと同じようなWindowsデスクトップ画面が表示されていましたが、SteamOSのようにゲームにアクセスしやすい「Xbox フルスクリーン エクスペリエンス」が設定されているようです。

「Xbox フルスクリーン エクスペリエンス」はハンドヘルド ゲーミングに特化して最適化された新機能です。
バックグラウンドで動作するサービスなどを最小限に抑え、重要でないタスクを後回しにするこの新たな機能によって、システムのリソースをより多くゲームプレイに集中させることが可能に。
従来のWindows11は使えるのか
ハンドヘルドPC用に改良されたWIndows11はこれまでのWindows11とは画面が異なります。
ゲーム特化としてはよさそうですが、メインPCとして兼用する私には少し気になる問題。
ROG Xbox Ally シリーズは起動時に「Xbox全画面体験」モードが標準ですが、“Windowsデスクトップを完全に捨てたわけではない”と明記されています。(以下翻訳語の引用)
新しい Xbox Ally X は、フルスクリーンの Xbox エクスペリエンスを直接起動します。
theverge
Xboxのフルスクリーンエクスペリエンスは、おなじみのWindowsデスクトップとタスクバーではなく、XboxアプリがROG Xbox Allyデバイスを完全に制御するコンパクトモードです。「プレイヤーがフルスクリーンエクスペリエンスを起動すると、Windowsの多くの要素が読み込まれません」とボーモント氏は言います。「デスクトップの壁紙、タスクバー、そしてWindowsの生産性向上シナリオに合わせて設計された一連のプロセスは読み込まれません。」
theverge
このフルスクリーンモードを終了してWindowsデスクトップのフルバージョンを起動することは可能ですが、デフォルトでは非表示になっています。
theverge
つまり、メインPCとしての用途で使うには知識と設定が必要となり、この点については確認する必要がありそうです。
なお、逆に先のアップデートとして既存のROG Allyやその他のUMPCでもこのOSが利用できるようになると明記されています。
「Xboxのフルスクリーン体験は、まずROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xに搭載されます。次に注力するのは、市販されているROG AllyとROG Ally Xのアップデートです」とSones氏は述べています。「同様のフルスクリーンXbox体験は、来年から他のWindowsハンドヘルドにも展開される予定です。」
theverge
上位モデル ROG Xbox Ally XとROG Ally Xの比較
次に上位モデルであるROG Xbox Ally XとROG Ally Xの細かい変更点についてチェックしていきます!
ここがポイント
- AMD Ryzen AI Z2 Extreme搭載
- RAM帯域幅向上
- ボタン配置が変更
- Thunderbolt4を搭載
- バッテリー容量、RAM容量は変わらず
- 新型の方が少しだけ重い
項目 | ROG Xbox Ally X(2025) | ROG Ally X(2024) |
OS | Windows 11 Home(XboxUI) | Windows 11 Home |
CPU/APU | AMD Ryzen AI Z2 Extreme | AMD Ryzen Z1 Extreme |
GPU | Radeon RDNA3.5(16CU) | Radeon RDNA3(12CU) |
メモリ | 24GB LPDDR5X-8000 | 24GB LPDDR5X-7500 |
ストレージ | 1TB M.2 2280 SSD | 1TB M.2 2280 SSD |
ディスプレイ | 7型 FHD IPS 120Hz | 7型 FHD IPS-level 120Hz |
バッテリー | 80Wh | 80Wh |
無線 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
ポート | USB4(Thunderbolt 4対応)×1、USB 3.2 Gen2×1、microSD(UHS-II)、3.5mm | USB4(Type-C)×1、USB3.2 Gen2(Type-C)×1、microSD(UHS-II)、3.5mm |
重量 | 約715g | 約678g |
やはりスペック上で一番大きな進化点はAMD Ryzen AI Z2 Extremeが搭載されたこと。
また、従来のROG Ally Xとボタンの配置が異なっています。
ディスプレイについては日本語サイトのROG Ally Xのスペックでは表記されていなかったIPSが表記されています。
ただし、ASUSの公式リリース(英語)では 「IPS-level」 と明記されていることから大きな違いはないと見ています。
RAM容量はリーク情報とは裏腹に据え置きでした。
他にもバッテリー容量も変更がなく、全体的なスペックアップはCPUやAIプロセッサなど内部パーツの進化、グリップやデザイン変更が中心となっています。
ただしバッテリーの持ち時間については改良されたWindowsOSによって以下のように改善できる見込みだそうです。
マイクロソフトは、単なる表面的な変更ではなく、Windowsのコアな最適化を行ったと強調。「全画面体験では、ゲームに約2GBのメモリを解放し、スリープ時のアイドル電力消費をデスクトップモードの3分の1に削減した」と、主任ソフトウェアエンジニアBrianna Potvin氏は述べています。これにより、バッテリー寿命が課題だったWindowsハンドヘルドの性能が向上します。
spotry
重量も新型のほうが約37g重くなっており、大きな差ではないもののUMPCとしては大事な部分なので少し気になるところ。
そのため、実際の使用感やパフォーマンスがどれだけ向上しているのか、体験レビューやベンチマークが今後ますます注目されそうです。
Thunderbolt4に対応!

ROG Xbox ALLY XにThunderbolt 4ポートが搭載されました。
従来のROG Ally XもUSB4に対応していたため、多くのUSB4/Thunderbolt周辺機器と互換性はありましたが、PCIeレーンのサポート面ではやや不安が残る場面もありました。
今回、正式にThunderbolt 4に対応したことで、eGPU(外付けGPU)や高速ストレージ、ハイスペックなドッキングステーションなど、より幅広い周辺機器に対応できるようになりました。

特に安定した高速通信や、今後の拡張性を重視するユーザーにとっては、非常に心強い進化ポイントと言えるでしょう。
メモリ規格が変更:LPDDR5X-8000
https://videocardz.com/
今回のモデルチェンジでは、メモリ規格がLPDDR5X-7500からLPDDR5X-8000へと強化されています。
この数字はメモリの動作クロック(帯域幅)を表しており、8000の方がより高速なデータ転送が可能です。
そのため、大容量データのやり取りや複数アプリの同時処理、ゲームのロード時間短縮などで、より快適な動作が期待できます。
特に、最新のCPUやAIプロセッサとの組み合わせにおいては、こうした高速メモリの恩恵が現れやすく、全体的なパフォーマンスアップやレスポンス向上につながっています。
ボタン配置の変更
Xboxボタンの追加が一番目立ちますが、その他のボタンにも配置の変更や入れ替えによる新規ボタンの差し替えがあります。

表示ボタンの位置が上下反対に。
ROG Ally Xでは右側にあったArmoury CreateのボタンがROG Xbox Allyでは左上に変更されています。

メニューボタンも上下が入れ替わりに、元々あったコマンドセンターのボタンが廃止され、新たにライブラリボタンが追加されています。
恐らくゲームライブラリに直接アクセスできるボタンだと思われます。
また、ROG Ally XではABXYボタンにそれぞれカラーリングされていますが、ROG Xbox Allyではブラックに統一されていることもわかります。
XG mobile2025も気になる

XG mobileはASUSが展開するポータブル向けeGPU&ドッキングステーションのシリーズ。
日本円にすると20万〜30万円とかなり高額ですが、既存のROG Ally Xユーザーであれば、本体を買い替える以外にもこうした最新eGPUを活用する選択肢もアリかもしれません。
まとめ(個人的感想)
個人的には、グリップ力の向上やOSの最適化といった点は、UMPCとして正統派の進化だと感じました。PCに不慣れな方や初心者でも、より気軽にゲームや作業が楽しめる使いやすさが実現していそうです。
一方で、RAM容量の強化やストレージ容量が据え置きだった点は、メインPCとして本格的に使いたいユーザーにとっては少し物足りなさも残ります。
本来長所であるはずの「改善されたWindows11」がやや逆効果になっているという見方もできます。
日常的にヘビーな用途や多くのデータを扱いたい場合は、今後の拡張性や追加モデルにも期待したいところです。
ROG Allyシリーズや最新周辺機器の進化によって、ハンドヘルドPCの楽しみ方や活用シーンはますます広がっています。
自分の使い方やスタイルに合わせて、ぜひ最適な一台や周辺機器を見つけてみてください。
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