こんな方におすすめ!
- Anker PowerExpand Elite 13-in-1の使用レビューを見たい
- ROG Ally Xで使えるドッキングステーションを探している
- iPadProで利用できるかを確認したい/li>
- Android端末で利用できるかを確認したい

UMPCの拡張、ステージマネージャーやDeXをより活用してみたくてドッキングステーションを購入してみました!
こんにちは、ぺー(@pe_log_net)です。
ポータブルゲーミングPC、iPadの拡張ディスプレイ、GalaxyのDeXのようなモバイル端末をPCライクに扱える機能をより有効活用できないかということを考え、今回「Anker PowerExpand Elite 13-in-1」を購入して実際に使ってみました!

本来Mac Book Proのような高性能なノートPCのポート拡張用に使われることが多い本機ですが、今回はモバイル端末での使用感やメリット・デメリット、そもそも使えるのかを検証したいと思います!
Anker PowerExpand Elite 13-in-1
メリット
- ポートが少ない端末であらゆるポートを拡張できる
- USB-Cハブに比べて動作が安定
- thunderbolt対応端末であれば40Gbpsの高速データ転送が可能
- thunderbolt非対応端末でも利用可能
デメリット
- Thunderbolt3に非対応の場合一部制約がある
- ドッキングステーションと端末が接続されていないとポートの一部が使えない
- 音声出力先が強制的にドッキングステーションになる
- ACアダプタが本体より大きい
- 価格が高い

製品スペック
内容 | 詳細 |
サイズ | 約126 x 89 x 42mm |
重さ | 約490g |
搭載ポート(前面) | ・PD対応USB-Cポート (10Gbps, 5V=3A / 9V=2A) ・データ転送用USB-Cポート (10Gbps, 5V=0.9A) ※充電非対応 ・USB-Aポート (5Gbps, 5V=1.5A) ・SDカードスロット (SD 4.0 UHS-II) ・microSDカードスロット (SD 4.0 UHS-II) ・3.5mmオーディオジャック |
搭載ポート(背面) | ・Thunderbolt 3 アップストリームポート (40Gbps, 最大出力85W, 5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=4.25A)※本製品とノートPCの接続用ポート ・Thunderbolt 3 ポート (40Gbps, 最大出力15W, 5V=3A) ・データ転送用USB-Aポート (5Gbps, 5V=0.9A) × 3 ※充電非対応 ・HDMI 2.0ポート (4K (最大60Hz) ) ・イーサネットポート (10/100/1000Mbps) ・DC入力ポート (20V=9A) |
対応OS | ・Windows (10 / 8以降) ・macOS (10.12以降) ・iPadOS (Androidでも動作確認済み) |
パッケージ内容 | Anker PowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dock ドッキングステーション、ACアダプタ(約16.6 × 8 × 2.5 cm / 約746g) 、Thunderbolt 3ケーブル (約63cm) 、取扱説明書、18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker Japan 公式サイト会員登録後) 、カスタマーサポート |
購入経緯
Anker PowerExpand Elite 13-in-1を購入するまではUSB-CハブとしてAnker PowerExpand 8-in-1(以下8-in-1)を使用していました。
USB-Cのポートを拡張できて、持ち運びに便利なサイズ感、価格も高すぎないということで初めてのUSB-Cハブということで購入。
8-in-1は仕様的にはコスパが良かったのですが、以下の問題がありました。
- 長時間使用していると給電(充電)がストップする(65Wでは電力不足だった可能性もあり)
- ケーブルが短くデスクで据え置きで使うには配置場所・配線に困る
- 延長ケーブルの仕様によってはWEBカメラやマイクなど認識されない機器が出てくる
- 延長ケーブルがボトルネックになって安定感が減る(充電が途切れたりなど)
- 3.5mmジャックがないので使えないデバイスが出てきた
電源アダプタを要さないのはメリットでもありますが安定性が欠けていたかなということと、ケーブルが短いので使用中にデスクがごちゃつくのが嫌でこれをなんとか解決したいなと思っていました。
延長ケーブルで補完しようとしましたが色々トラブルも多く断念。
また、イヤホンジャックがないことでヘッドセットやイヤホンなど使えないデバイスも多く、USB型だとポートの取り合いになってしまうこともややネックでした。

USBハブのポート数では何かを妥協する必要があるなという印象はありました。
Anker Power Expand 13-in-1には「無印」と「Elite」の二つが存在します。
Eliteの方が価格が高いですが選んだ理由は「背面にUSB-C(thunderbolt)ポートがある」という点が大きいです。
Anker
ポータブルSSDを常に背面のポートに接続しておくことで「Anker Power Expand 13-in-1」に接続した端末間の共有ストレージとして利用したかったためです。
背面の常時接続であればデスク上がごちゃつくことなく整理しやすいですしね。
Anker Anker Power Expand 13-in-1 無印には背面にアップストリームポート以外のUSB-C端子がない
thunderboltであればUSB3.0より高速転送が可能なため少し拘ってみました。
あと、無印は背面にデータ転送用に使えるポートが二つしかないのもちょっと厳しかったです。
2.4Ghzタイプのワイヤレス機器、モニターライトなどで使おうとするとあっという間に埋ってしまい足りなくなります。
ただ、実際転送速度については僕の使用用途では10Gbpsでも十分だと感じているため、機能面でいえば3.2Gen2対応のドッキングステーションでも十分だと思っています。

このあたりはどこに拘るかなので、背面にUSB-Cポートが不要だったり、速度がそれなりで十分なのであれば無印の13-in-1でも十分な性能です。

使用レビュー
ROG Ally Xが神端末に進化

本来ポータブル機としてゲームに特化しているROG Ally Xですがドッキングステーションと接続することで少ないポートを拡張でき、大画面で普通のWindowsPCとして活用することができます。
それなりのゲームを遊べるほどの性能を誇るデバイスなので、多くの人にとってはメインPCとしても活用できるようになります。
作業もゲームも、据え置き機としても持ち運び機としてもこれ一つで済むまさに神デバイスに昇華します。
ROG Ally XはUSB4(thunderbold)に対応していますので「Elite」をフル活用でき相性抜群です。
thunderboltと互換性のあるSSDもバッチリ動作します。
ほぼ理論値が出ており、ドッキングステーションがボトルネックになっていることは無さそうです。(※検証に利用したSSDは最大30Gbps/18Gbps)

また、HDMIの規格は2.0となっているため4K60Hzのモニター出力が可能です。
ゲーム用途でもWQHDで144Hz、フルHDで240Hz出力できるためROG Ally Xの性能を考えれば特に支障はないでしょう。
UMPC+小型のドッキングステーションの組み合わせで省スペースで収まるメインPCとして活用し、ケーブルを取り外せば手持ちで遊べるゲーム機に早変わり。
デスクトップPCやミニPCでは実現できないUMPCの魅力をグっと引き出すことができます!

iPadはもちろん、thunderbolt非対応のZ Fold5でも使用可能

対応OSに明記されていませんが、Android端末でも使用可能です。
不安要素でありましたがモバイル端末のPC化を行うためのおすすめの一台となりました!
特にGalaxy端末はDeXモードが使えるためドッキングステーションとの相性が良いです。
ただし「デメリット」の項で後述しますがZ Fold 5のようなthunderbolt非対応の端末では背面のthunderboltポートが使えないためこの点は留意しておく必要があります。
僕の場合は背面のthunderboltポートに接続したSSDをZ Foldで読み込むことができませんでした。

一部制約はあるもののthunderbolt非対応の端末でも扱うことは可能です!

スマホメインで繋ぐだけならEliteはオーバースペックではあるね

iPadとの接続でも問題無く動作します。
M1チップ以降搭載のiPad Proであればthunderboltに対応しているため高速データ転送にも対応しています。
iPadの内臓SSDがボトルネックになってSSDから本体への書き込み速度が水準に達しない場合があります。
これはドッキングステーションの問題ではなくiPadの問題なのでこれ以上は言及しません。
デスク上で使うならUSB-Cハブより圧倒的に良い
ケーブル一体型のUSB-Cハブの場合はケーブルの長さの都合上、配置の自由度が低くデスク上で使うとごちゃごちゃしやすいのが悩みでしたが据え置き型のドッキングステーションであれば配線の自由度が高く整理しやすいです。

ドッキングステーションならケーブル分離型で調整もしやすく、ケーブルも隠しやすいのでデスク上で使うならハブより圧倒的におすすめです。


ドッキングステーションの位置を固定したままケーブル一本デバイスに差すだけでPC化する環境が作れるのは据え置きドッキングステーションの特権です。
ワイヤレスデバイスを共有しやすい
最近ではマウスもキーボードもbluetoothによるマルチペアリングに対応した機器も増えてきましたが、3台以上のマルチペアリング対応ともなると高額になってくるパターンもしばしば見受けられます。
(※価格が安いデバイスは大体2.4Ghzのレシーバー込みのもの)
その点、ドッキングステーションに2.4Gzの対応レシーバーを常時接続しておけばドッキングステーションに接続する端末を切り替えても、その端末でそのままワイヤレスマウスやキーボード、コントローラやヘッドセットを使うことが出来ます。


複数の端末をドッキングステーションに接続するだけで、作業用デバイスを共有できるのは魅力的ですね!
そもそも遅延が少ないゲーミングデバイスを使うにはレシーバーのためのUSB-Aポートが必要で、小型端末にはついていない場合が多いです。
それらの製品を扱う為にもドッキングステーションは有用と言えます。
安定性も高い
長時間接続してても充電も接続も切れることもなく安定して動作していますのでこの点もUSB-Cハブから乗り換えて解決したポイントになります。
ただし発熱はUSB-Cハブより高いなと感じることが多いためその点は注意が必要かもしれません。

発熱は不安ですが、今の所安定して動作していてストレスなく利用できています!
充電ステーションとしてもある程度活用できる

制約は多いものの、前面にUSB端子が豊富にあるため、ドッキングステーション使用中であれば複数のデバイスをサクっと充電できます。
スマホやタブレットはもちろん、ワイヤレスコントローラーやモバイルバッテリーの充電にも利用できるのでこの使い方も結構便利です。
ドッキングステーションの近くにマグネットでまとまるタイプのケーブルを一本置いておくとより利便性が上がります。



ゲーム中に充電が怪しいコントローラーやヘッドセットの充電をサクっと充電できるのでかなり重宝してます。
デメリット
Thunderbold非対応の端末だと背面のUSB-C接続ではSSDを読み込めない
前の項でも少しお話しましたがThunderbold非対応の端末の場合少し制約があるので注意です。
モニターとの接続、SDカードの読み込み、前面ポートでのSSD接続などは問題なく行えますが、背面にあるThunderbold端子を介してSSDを接続しても以下4つのデバイスの内、SSDを読み込めたのはThunderboldに対応した端末のみでした。(SSD自体はUSB3.1Gen2対応のもので確認)
読み込み化
- ROG Ally X
- iPad Pro 2021(M1)
読み込み不可
- iPad Pro 2018
- Galaxy Z Fold5
手持ちの端末がThunderboldに対応していない場合は一部機能に制約を受けるため注意が必要です。

高速転送は無理でもSSDの読み込みくらいはできるだろうと踏んでいましたが無理でした・・・。
前面のUSB-C端子からは読み込むことができるのでご安心ください。
ドッキングステーションと端末が接続されていないとポートの一部が使えない
例えば、ドッキングステーションの前面ポートを利用して充電だけ行いたいという場合があるのですが、この時ドッキングステーションとデバイス(ノートPCやタブレット)がアップストリームポートを介して接続されていないと一部反応しないポートがあります。
他にも背面のUSB-Aポートもドッキングステーションに端末が接続されていないと可動しません。
常に全ポート使えたら便利だったのになと思います。

あくまでもドッキングステーションなので、充電ステーションとして完全に代用するのはちょっと厳しい。
充電ステーションとしてもフルに活用したい場合はこちらのドッキングステーションがおすすめです。

PD対応のUSB-Cポートが3つ搭載されており、合計最大160W対応なのでスマホやタブレットを同時充電することが可能です。
データ転送も10Gbpsなので困ることはほぼ無いでしょう。
13-in-1 Eliteのような巨大なACアダプタではなく、スマートなコンセントプラグなのも評価点です。
ただ、こちらの製品も背面にはアップストリームポート以外のUSB-Cポートはありません。
ACアダプタが巨大
本体より大きいACアダプタがあるため設置時にスペースが無いと厳しいです。
ただし、ケーブルトレーに格納できるサイズ感ではあるので一度設置してしまえばそこまで気にならなかったというのが個人的感想。
コンパクトなドッキングステーションだからといって持ち運び用として考えているのであればやめておいた方がいいでしょう。
まとめ
Anker PowerExpand Elite 13-in-1
メリット
- ポートが少ない端末であらゆるポートを拡張できる
- USB-Cハブに比べて動作が安定
- thunderbolt対応端末であれば40Gbpsの高速データ転送が可能
- thunderbolt非対応端末でも利用可能
デメリット
- Thunderbolt3に非対応の場合一部制約がある
- ドッキングステーションと端末が接続されていないとポートの一部が使えない
- 音声出力先が強制的にドッキングステーションになる
- ACアダプタが本体より大きい
- 価格が高い
製品仕様としてはかなり気に入っています。
ポータブルデバイスの拡張性を上げ、デスクも綺麗に整理できるため買ってよかったと心からそう思っています。
価格の問題もありますし手持ちのデバイスによって無印版(Eliteでない13-in1)の検討も十分に行うと良いと思います!
最後までご覧頂きありがとうございました!

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